読書の日記

書き手のくせにあまり読書家ではない私ですが、分野を問わず、読んだ本について感想を綴っていきます。

男は一生、好きなことをやれ

今回は、『男は一生、好きなことをやれ!』を読みました。 

出版元である三笠書房の内容説明では、

自分を主体にした生き方を見つけ、本当にやりたいことを実現するために!絶対、忘れてはいけない33のこと

とあります。

著者の里中李生(さとなか りしょう)氏は、ノンフィクション作家、写真家、競馬ジャーナリストという多彩な方です。

しかし、そこに至るまでにはいろいろご苦労されています。

お父上の転勤で友人ができず、中学時代に拒食症を病み、高校時代には新造神経症で入院生活。

そして中退。

20歳で漫画家を目指して上京し、アシスタントなど様々な職業を経験されての今なんですね。

 

  

実は、私もかなりかぶるところがあります。

親の転勤で幼稚園2校、小学校3校。小学校時代、大阪から東京に引っ越しました。

いきなり関西弁から標準語は無理ですよ。

当然、イジメの対象になります。

私の場合は、喧嘩が強くなりました。
言葉もすっかり標準語が使えるようになりました。
(母親が関西人なので実家ではいまだにバリバリの関西弁です)

あと、やりたいことのなかには漫画家もありました。

中学時代には、少年ジャンプの「赤塚賞」に応募するほど、のめり込んでいたものです。

社会人になってからは推理小説の公募に応募していました。

ところが、モノになっていないわけです。
(童話では賞をいただきましたが)

その理由はこの本を読めばわかります。

とことん、勝負していなかったんですね。

それと、本当に好きではなかったのかも…

冒頭、著者は、

「今の仕事は好きか?」

と問います。

そして、

「好きなら、その仕事を続けるべきだ」

と。

この判断がつかないのが一番困ります。

私の場合、
叔父が売れない画家をしていて、その影響もあってか、一番、成績がよいのが図工・美術でした。

ただし、親としては同じような道は歩ませたくなかったようで、

公務員になりなさい、

が口癖でした。

中途半端に勉強ができたので、大学卒業後は、
公務員になったのですが…

半年でドロップアウト

その後は様々な職業を経ています。

「今の仕事は好きか?」

この問に対する答えは、

好きな仕事もあれば、そうでない仕事もある、

と答えるしかありません。


ところで、この本の出版元、三笠書房さんには、

思い出があります。

シンクタンクの研究員をしていたとき、

当時の社長さんを取材しました。

印象に残っているのは、大変な倹約家だったこと。

エレベーターは社員には使わせない、ことのほか、

メガネを拭くときは、ポケットティシュ1枚を3枚に切って、3回使うんだとおっしゃっていました。
(目の前でやって見せてくれました!)

なぜか気に入ってくださり、転職のお誘いも受けました。

とても懐かしい昔のお話です。